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2014年9月3日水曜日

第12回 The Primitives - Earth Thing

セカンド・アルバムも期待されたほどのセールスを獲得できず、バンドの先行きも混沌としていきます。時は90年代に突入し、Stone Roses, Happy Mondaysといったマンチェスター勢などクラブ対応可能な音がインディ・チャートにも増えていきます。プリミティヴズもこの動きに乗っかるべきだと判断したのか90年の終わり頃にこのシングルをプロモ・オンリーでDJを中心に配布。それによるクラブ等での反応を期待したみたいなのですが、何のリアクションも得られず、哀れ"Earth Thing"は1年あまりリリースを放置されてしまいます。その後91年10月頃にリリースされたものの、シングルのタイトルは"Spells"とされA面曲である"Earth Thing"のタイトルはジャケの端っこに消え入りそうなほど小さい文字で書かれていました。
The Primitives / Earth Thing (RCA LAZY 23 : 1990) 
 90年に配られたプロモオンリー12シングル。かなりの数が中古盤屋へ直行していたと思う。
The Primitives / Spells (RCA PT 44978DJ : 1991)
 こちらは翌年にリリースされた"Spells"の先行プロモ・シングル。
The Primitives / Earth Thing (RCA LAZY 23 : 1990)
 90年に配布されたプロモ・オンリー・シングルのテスト・プレス盤。クレジットにプリミティヴズの名がありません。曲名アーティスト名共に"Earth Thing"と解釈させられるようなクレジットになってます。もしかすると、当初プロモ盤は匿名で配布するつもりだったのではないかといった想像もさせられます。それだけ曲そのものの出来に自信ががあったという事でしょう。個人的には好きな曲でありますが、世間的には極めて今さらな曲だったのも事実でありまして、バンドが世の中と明らかにづれきているのに本人達はたぶん全く気付いていないのではと思うと正直つらかった。

2014年8月24日日曜日

第11回 The Primitives - Crash

この曲に限った話ではないのですが、80年代末の英国盤新譜を買う時には困ったリリース傾向が横行しておりました。つまり、ファンは同じシングルを何種類も買わされるという、どっかのアイドルの握手券がどうのといった話を笑えない商売にのせられまくっていたのです。イギリスのシングルチャートはフォーマットが異なっても同じ1枚のシングルとしてカウントするという方法だったらしく、それなら同じシングルを数種類(例えば、限定カラーレコード、ポスター付き、ゴミのようなバッジ付etc.)出せばファンは全部買ってチャートにも入るとレコード会社が考え、実際いくらかの効果があったという事でしょう。90年代以降CDがフォーマットの中心となり、アナログ盤を数種類製作するコストの高さもネックとなった為このようなリリース形態は廃れてしまいましが、現在でもよく見かける「初回のみDVD付き」とかいった商売の根っこはこの辺にあるのでしょうか?
そして今回のプリミティヴズです。この人達もこの手の売り方におもっいっきり乗っかっておりまして、イギリスで出た"Crash"アナログだけでも6種類。当然自分の田舎にそんなものが入ってくるわけもなく、彼らの人気もピークの頃だったので買うのも結構手間でした。
それで集まったのが上の6枚左上から順にレギュラー盤7インチ、限定33EP盤(A面にCrashが"again & again"とクレジットされ連続3回再生される)、レギュラー盤12インチ、下段左から限定ポスター付き12インチ、限定10インチ、限定サイン入り10インチとなってます。
12インチに収録されたデモ・ヴァージョンを聴くと、このアレンジでは売れなかっただろうし、当時のバンドではこのイントロを思いつかなかったのは明白であります。実際、ヒット曲にはイントロも大事だとプロデューサーのPaul Sampsonがアレンジしてくれたものらしい。曲のヒットを左右した部分を作ったにもかかわらず、プロデュースが自分の仕事だからと作曲のクレジットは要求しなかったそうです。その後彼らをプロデュースしたIan Broudieあたりとは違います。まあどちらが良い悪いという話ではないのですが。
 今回、このブログの趣旨から外れた話が長くなりましたが、ホワイト・レーベル盤もあります。
The Primitives / Crash (RCA PB 41761 : 1988)
 空ジャケットにそっけないPrimitives / Crashのスタンプ。盤は白ラベルと当時の人気を考えるともうちょっとギミックのあるプロモキットとか作ってないのと思ってしまうほど、メジャーとしてはシンプルな盤。"Crash Chocolate Bar"にプロモキット作成費用つっこみすぎたのでしょうか?このチョコバー、きっちりレーベル番号Lazy 010(限定2000個)となっているのでコレクターさんはたいへんです。現物見たことないし、どんな方法で配布されたかも不明(このシングルとセットで配られたとの疑惑もあり)。