セカンド・アルバムも期待されたほどのセールスを獲得できず、バンドの先行きも混沌としていきます。時は90年代に突入し、Stone Roses, Happy Mondaysといったマンチェスター勢などクラブ対応可能な音がインディ・チャートにも増えていきます。プリミティヴズもこの動きに乗っかるべきだと判断したのか90年の終わり頃にこのシングルをプロモ・オンリーでDJを中心に配布。それによるクラブ等での反応を期待したみたいなのですが、何のリアクションも得られず、哀れ"Earth Thing"は1年あまりリリースを放置されてしまいます。その後91年10月頃にリリースされたものの、シングルのタイトルは"Spells"とされA面曲である"Earth Thing"のタイトルはジャケの端っこに消え入りそうなほど小さい文字で書かれていました。
The Primitives / Earth Thing (RCA LAZY 23 : 1990)
90年に配られたプロモオンリー12シングル。かなりの数が中古盤屋へ直行していたと思う。
The Primitives / Spells (RCA PT 44978DJ : 1991)
こちらは翌年にリリースされた"Spells"の先行プロモ・シングル。
The Primitives / Earth Thing (RCA LAZY 23 : 1990)
90年に配布されたプロモ・オンリー・シングルのテスト・プレス盤。クレジットにプリミティヴズの名がありません。曲名アーティスト名共に"Earth Thing"と解釈させられるようなクレジットになってます。もしかすると、当初プロモ盤は匿名で配布するつもりだったのではないかといった想像もさせられます。それだけ曲そのものの出来に自信ががあったという事でしょう。個人的には好きな曲でありますが、世間的には極めて今さらな曲だったのも事実でありまして、バンドが世の中と明らかにづれきているのに本人達はたぶん全く気付いていないのではと思うと正直つらかった。
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