日本のお店でホワイトレーベル盤というとたいがいDJに使い勝手の良い、もしくは自分にはまるで縁のないヒップホップなどのブート盤をさすのがほとんどですが、80年代以降、イギリスのインディーレーベルはレコード発売前のプロモーション用ホワイトレーベルを関係者にかなり大量に配っていたのか、それがそのまま中古盤屋に並んでいました。
たぶん、関係者に配られた時にはプレスシートないしはジャケのプルーフスリーブ(ジャケットを試し刷りしたもの)とか付いていたのでしょうが、店頭に並んだときにはどっかにそんなものは消え去ってしまい、売ってる側でも何のレコードかわからなくなっているなんてのも多数でした。
まあレコードについての大事な情報を印刷したレーベル部分が真っ白けで、ジャケも無いとなると通常だったら購買意欲はだだ下がりとなります。ところがコレクターという人種は業が深いのか、自身がコレクトしている対象のレコードがひととおり集まってしまうと今度は、こんなものでも血眼になってみつけようとしてしまうものなんです。
正直自分はあまりたいした物を集めているわけではありませんが、80~90年代インディーポップ系のホワイトレーベルないしはテストプレス盤でちょっと変わった盤が何枚かあったのでそれをネタにブログでも書いてみようかと思ったわけなのであります。まあ、あっという間にネタも尽きるでしょうからあんまり長続きもしないかもしれませんが、よろしかったらたまに覗いてやってください。 で、第一回目はレイザーカッツのファーストアルバム"Storyteller"です。
Razorcuts / Storyteller (Creation Records CRELP 026 : 1988)
サブウェイからデビューして云々といったバンドのプロフィールは他のサイトで皆さんさんざんごらんになったと思いますので割愛。ここではレコードの外見第一(それも真っ白けの盤)で話を進めますんでよろしく。
さて盤面の方ですが、ごらんのとおり真っ白けで誰が書いたかもわからぬ字でタイトルが書かれているのみです。これだけだと本当にしょうもないレコードなんですが、問題はいっしょに付いていたプルーフスリーブの方であります。
ご覧のとおり印刷の発色がかなり変です。というか、これ中に入っていたシートの試し刷りだったのでしょうか?リリースされたものが茶色を基調にしたもので、ぺらぺらの紙両面に印刷されたものに対しこれは横長の紙一面に印刷されています。
これを見ているともしかして本来はWジャケ仕様で製作するつもりで、インナーシートの部分はその内ジャケになるはずだったのかしらといった本当にどうでもいい妄想で頭がいっぱいになるのであります。
ついでと言ってはなんですが、ブ顔全開のプロモ用写真付きです。このアルバム、近年ボーナストラック付きでCD再発されてたんですね。最近この手の情報全くチェックしてなかったのでまるで知らなかったわ。
こんな調子で毎回絵的にツライ白ラベルの盤を中心にのっけていきますのでどうかよろしく。
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